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”縁を切る” ことの重要性

先日の雪にはびっくりしました。
寒暖が激しいのが春先の常とはいえ、この時期に雪景色を見ることになるとは思いませんでした。

今回は「縁を切らないといけないもの」についてお話しします。
そもそも、「縁を切る」という言葉の意味がピンと来ますか?
親子の縁を切る、なんてたいそうなイメージですが、
建築では「部材と部材を離すこと、もしくはあいだに何かを挟むこと」を意味します。
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写真は工事途中のトイレの排水管です。
これからキレイに床を仕上げて、グレーの管を塞いでいるガムテープを剥がして、
そこに便器を乗せて排水を接続します。

ここで重要なのは、グレーの管の足元に見える白いスポンジのような部材です。
そうです!
こいつが縁を切ってくれる、とても重要な役割を果たしているのです。
縁を切るのは、床と排水管の関係です。

もうピンと来ていると思いますが、
排水の振動が床に伝わらないように「縁を切る」ことが重要なのです。
絶縁材と呼ばれます。

身近なところでは、携帯電話をイメージしてみてください。
バイブをONにしたまま机の上に携帯電話が置いてあります。
この状態で着信があると振動で音が響きますよね。
ビィー♪ビィー♪ って。。

でも、持ち上げれば音は止まります。
ハンカチの上に電話を置いておけば、振動していることにすら気づかないこともあります。
このハンカチこそが絶縁材なのです。
縁を切ってくれています。

あまり目立たないうえに、便器がセットされると見えなくなってしまうのですが、
この絶縁材の効果は絶大です。
特にトイレの排水管には一気に大量の排水が流れるので、
絶縁材が正しく施工されることが重要となります。
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併せて、階下での配慮も紹介します。
排水管に吸音・防音の効果がある材料を巻いています。
黒く見える材料が防音材です。
これで室内に排水音が漏れるのを出来るだけ少なくしています。

音の感じ方は個人差があってとても難しいのですが、
見えなくなるところで、音を防ぐ努力をしているのです。
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by sekou-kanri | 2010-04-17 22:58

番外編 : 満開の桜と菜の花畑

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暖かな陽気に誘われて、休日に桜を見てきました。
今週は更新する予定はなかったのですが、あまりに素敵な光景に出会ったので番外編としてお伝えします。

対岸から架かる橋を渡っていくと、見事な桜色と足元に広がる鮮やかな黄色に圧倒されます。
土手に延々と続く桜並木とその下に広がる菜の花畑です。
空の碧さも加わり、何と表現してよいのか適当な言葉が見つかりません。

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心身ともにリフレッシュされて、また仕事に頑張ろうと思える一日でした。

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by sekou-kanri | 2010-04-12 20:10

大切なボルト

桜が満開となりました。
暖かい春が待ち遠しいところです。
今日は鉄骨造にとって大切なボルト施工について紹介します。

工事現場ではいろいろなボルトが使用されています。f0228863_16513974.jpg
金のボルト、銀のボルト、黒いボルト、長いものや短いものなどたくさんあります。
どのボルトにもそれぞれの役割があり、決められた部位で頑張ってくれています。

こいつらが正しく機能してくれないと、「家の構造」という大切な部分の信頼が揺らいでしまいます。
なので、施工する人が間違えない事、万一間違えてもチェックする際に気づくこと。
この二点がとても重要です。

施工する現場の人は、まず正しい部位にボルトを挿入します。f0228863_16545423.jpg
そして魂を込めて締め込みます。
電動工具を使用しますが、手作業で締める時と同じ思い入れを持って施工します。
締め込んだら、即マーキング。
私が品質を保証します!という熱い気持ちでマーキングをしています。
今日の現場では桜色のマーキングに出会いました。

次に私たち監理者は、
正しいボルトが使用されているか?きちんと締め込みがされているか? をチェックします。
管理方法は、ボルトの種類や施工方法によって様々ですが、一例を紹介します。f0228863_16554058.jpg
左は締め込み済で白いマーキングがあるボルト。
右は全く締められていないボルト。
違いがわかりますか?
ナットの位置が違う、なんてのはナシですよ。

答えは、”ナットと座金の隙間の有無” です。
ナットはわかりますよね?
六角形のくるくる回すやつです。
座金はその下の円盤状のものです。
この座金に仕掛けがあって、力が加わっていない状態では下向きに少し反り返っています。(写真右)
ところが、現場で締め込まれて魂が注入されると、この隙間がなくなるのです。(写真左)

ですから、私たちはこの隙間が残っていないか?という視点でたくさんのボルトを見ます。
住宅の大切な構造部分に、この”隙間”が残っていないか?を目を凝らして、ときには懐中電灯を使って調べています。
家族の幸せな家を守るため、この隙間を見逃さない努力を続けています。
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by sekou-kanri | 2010-04-04 17:23