<   2010年 12月 ( 1 )   > この月の画像一覧

スランプ

いよいよ寒くなってきましたね。
今年もあと20日足らず。
全く実感がありませんが、2010年もあと少しです。

今回はコンクリートの管理項目の一つを紹介します。
タイトルの通り 「スランプ」 です。
これは固まる前のコンクリートの流動性を表す数値です。
f0228863_14324462.jpg

一般的に、流動性が低いコンクリートほど、セメント量が多い(水が少ない)ので強度が大きくなります。
しかしその分施工しづらく、鉄筋と鉄筋のあいだにコンクリートがうまくまわらない不具合を引き起こす要因となります。
反対に流動性が高いコンクリートは、取り扱いが容易になる分、所定の強度を確保できない恐れがあります。

なので、コンクリートを注文するときには「スランプ値」を指定します。
そして実際に納入されたコンクリートが、規定のスランプ値となっているのかを確認して施工します。
下の写真のスランプ値は、14.5 となります。
f0228863_14474439.jpg

住宅の工事では、スランプ値が15~18程度のものを使用することが多く、
値が大きいほど流動性が高いと評価されます。
この現場では、「スランプ15」で注文したので、やや固めのコンクリートが納入されました。
しかし許容差は±2.5 なので、OKと判断しました。

実際にどうやって試験をしているのかご覧ください。
生コン車から出てくるコンクリートを採取して、スランプコーンと呼ばれる試験用の器にコンクリートを入れます。
器の高さが重要で、30cmあります。
f0228863_14371872.jpg

コンクリートの入れ方も決められています。
全体を3回に分けてほぼ均等に入れます。
f0228863_1513916.jpg

入れたら棒で25回突きます。
24回でも26回でもダメです。
25回ピッタリです。
f0228863_1525646.jpg

これを3回繰り返して、スランプコーンにコンクリートが一杯になったら、いよいよ緊張の瞬間!
スランプコーンをゆっくり引き上げます。
すると硬化していないコンクリートがウネウネと拡がっていきます。
f0228863_1575564.jpg

そこですかさず定規を当てて、コンクリートが何cm下がったかを計測します。
つまり30cmからどれだけ下がったか?ということですね。
f0228863_1583839.jpg

この値がスランプ値です。
生コンの品質を受け入れ現場で管理することはなかなか難しいため、
比較的容易に判断できるスランプ値の検査を行うことが多いようです。

いかがでしたか?
街中でコンクリート打ち込みを見かけたら、少し気にしてみるとおもしろいですよ。
「スランプ試験しているかな?」
「スランプ値はいくつくらいかな?」
なんて心の中でつぶやきながら・・・。

ところで、スポーツなどでもスランプという言葉を使いますよね。
「落ち込む」が語源で、元をたどれば同じところに行き着くそうです。
おもしろいものですね。




ヘーベルハウス多摩支店HPです。このブログのほか様々な情報が載っています。
是非一度ご覧下さい。

f0228863_1385044.gif

[PR]
by sekou-kanri | 2010-12-12 15:32