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大切なボルト

桜が満開となりました。
暖かい春が待ち遠しいところです。
今日は鉄骨造にとって大切なボルト施工について紹介します。

工事現場ではいろいろなボルトが使用されています。大切なボルト_f0228863_16513974.jpg
金のボルト、銀のボルト、黒いボルト、長いものや短いものなどたくさんあります。
どのボルトにもそれぞれの役割があり、決められた部位で頑張ってくれています。

こいつらが正しく機能してくれないと、「家の構造」という大切な部分の信頼が揺らいでしまいます。
なので、施工する人が間違えない事、万一間違えてもチェックする際に気づくこと。
この二点がとても重要です。

施工する現場の人は、まず正しい部位にボルトを挿入します。大切なボルト_f0228863_16545423.jpg
そして魂を込めて締め込みます。
電動工具を使用しますが、手作業で締める時と同じ思い入れを持って施工します。
締め込んだら、即マーキング。
私が品質を保証します!という熱い気持ちでマーキングをしています。
今日の現場では桜色のマーキングに出会いました。

次に私たち監理者は、
正しいボルトが使用されているか?きちんと締め込みがされているか? をチェックします。
管理方法は、ボルトの種類や施工方法によって様々ですが、一例を紹介します。大切なボルト_f0228863_16554058.jpg
左は締め込み済で白いマーキングがあるボルト。
右は全く締められていないボルト。
違いがわかりますか?
ナットの位置が違う、なんてのはナシですよ。

答えは、”ナットと座金の隙間の有無” です。
ナットはわかりますよね?
六角形のくるくる回すやつです。
座金はその下の円盤状のものです。
この座金に仕掛けがあって、力が加わっていない状態では下向きに少し反り返っています。(写真右)
ところが、現場で締め込まれて魂が注入されると、この隙間がなくなるのです。(写真左)

ですから、私たちはこの隙間が残っていないか?という視点でたくさんのボルトを見ます。
住宅の大切な構造部分に、この”隙間”が残っていないか?を目を凝らして、ときには懐中電灯を使って調べています。
家族の幸せな家を守るため、この隙間を見逃さない努力を続けています。
by sekou-kanri | 2010-04-04 17:23
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