8月に入りました。
毎日暑い日が続きます。 ![]() 今日は、鉄骨取付工事における工夫をお伝えします。 写真は鉄骨の梁を取り付けている最中です。 梁はわかりますよね?柱の上の水平方向の鉄骨です。 奥から順に取り付けてきていて、 手前を残しているのがおわかりいただけると思います。 当たり前のように感じるこの手順が実現するには、いろんな改善がありました。 以下で紹介しますので、文章が多いですが、ぜひ最後までお付き合いください。 ![]() 一番の理由は、鉄骨を吊るレッカーのブームが倒れなくなってしまうことです。 写真のような施工では、ブームを倒さないと材料を奥に運べません。 しかし、2階部分や3階部分の手前の梁が取り付いてしまうと、 ブームが倒れなくなります。 なので、奥から手前に向かって施工するのが一般的です。 単純に奥が見づらくなるという理由もあります。 では、実際に奥の梁から施工しようとすると、どんな問題が起こるのでしょうか? おわかりの通りで、まずは一番奥の鉄骨を探す必要があります。 たくさんの鉄骨のなかから見つけ出すのが大変なことは容易に想像できると思います。 この問題解消のために、配送トラックの鉄骨の積み方が改善されました。 なんと、『奥の材料が一番上』になるように積んでくれているのです。 文章で書くとたった一行ですが、これは大変なことです。 ![]() これまでのトラックは、配送の効率を考えて、同じ材料をまとめて積んでいました。 整然と積まれているように見えます。 しかし、いまでは奥の材料が上にくるように積んであるため、 トラックの荷台の上から順に材料を取れば、奥から施工できるようになっているのです。 このため、トラックの荷姿はブサイクです。 しかし、このブサイクな積み方のおかげで、現場の作業性は大きく改善されました。 さらに鉄骨には番号が振られるようになりました。 奥から1,2,3,・・・となっています。 これも大きな改善で、以前は難解な品番で探していた鉄骨が単純な番号でわかるようになりました。 番号を割り振るにあたっては、“玄関の反対を1番としてスタート”というルールにしています。 玄関は道路側にあることが多いので、「玄関の反対から施工する=奥から施工する」となるケースが多いためです。 現場の施工図面をご覧ください。 右上の矢印が示すのが玄関の位置です。 その反対から1,2,と番号が振られているのがおわかりいただけると思います。 ![]() ![]() 取り付けが完了したばかりの鉄骨です。 一番奥の鉄骨をよく見ると、『1』と書かれたシールが貼られています。 簡略化した番号を併用して、図面通りに施工が完了したのがわかります。 ![]() ![]() このように、現場の要望を取り入れた規則性で鉄骨に番号を振り、その番号順にトラックに鉄骨を積み込みます。 すると、現場に到着したトラックは、とても施工しやすい荷姿となっているのです。 地味ではありますが、この大きな改善こそが、鉄骨のスムーズな作業のベースとなっています。 もしも鉄骨の作業を見る機会があったら、トラックの荷台にいる人に注目してみてください。 「1番です!」なんて声を出していたり、指でサインを送ったり、現場に番号を伝えているはずですよ。 現場の作業性を向上させる大切な番号なのです。 ヘーベルハウス多摩支店HPです。このブログのほか様々な情報が載っています。 是非一度ご覧下さい。 ![]()
by sekou-kanri
| 2010-08-01 11:36
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